先日、オリガ・ロマノヴァ女史が逝去された訃報がロシアから知らされました。薩露交流促進協議会は、今は亡きオリガ・ロマノヴァ女史に謹んで哀悼の辞を捧げます。
オリガ女史と薩露交流促進協議会との出会いは、2015年7月、エカテリンブルグでのニコライ2世皇帝一家巡礼「十字行」に遡ります。

この年2月に発足した薩露交流促進協議会にとって、初のロシアでの本格活動であり、ニコライ2世と深い友情で結ばれた島津忠義公にちなみ、薩露有志メンバー7人は薩摩武士装束にて参加致しました。
ロマノフ家の一員としてロシア政府よりこの歴史的恒例行事に招かれたオリガ・ロマノヴァ女史は、日露戦争の恩讐を超え私達7人と初対面。歴史的友情への理解と感謝を示して下さいました。

同年11月21日、極東での式典参加後、私的に来日されたオリガ・ロマノヴァ女史を、薩露交流促進協議会代表らが歓待。
ニコライ大聖堂や東京タワー等にお連れし、日本滞在を満喫されたオリガ女史は、ぜひ次回は友情の地である薩摩を訪れたいと切望されておりました。

同月カザン市で行われた国際女性ファーラムに出席した薩露交流促進協議会メンバーは29日、モスクワにあるオリガ・ロマノフ財団を訪問。
代表赤堀とオリガ・ロマノヴァ女史と「薩露交流協力関係合意書」の調印式を行いました。ここに、薩露交流促進協議会とロマノフ財団との歴史的な協力関係が結ばれました。

調印後、オリガ様はご出身のセルビア料理をメンバーに振る舞われ、今後の両国の友好関係の発展を誓い合いました。

その後、2017年8月、サロフ市近郊のツヴィエヴォ村で行われたニコライ2世ファミリー慰霊碑除幕式での桜植樹等、ロマノフ財団は様々な面でサポート下さっております。今年もコロナ禍がなければクリミアでの桜植樹を行う等、ロマノフ財団と協力していく予定でございました。
オリガ女史には是非とも薩摩にお越し頂き、歴史的歓迎式典を実現できなかった事が悔やまれ誠に残念でなりません。
今後もオリガ女史が繋いだ下さった財団との協力関係を粛々と続け、お約束した両国の友好発展に向けて邁進していく所存であります。
御生前のオリガ女史に心からの感謝と、ご冥福をお祈り申し上げます。